慢性前立腺炎 慢性骨盤痛症候群について
[2024.04.12]
股間の不快感、下腹部の違和感、鼠径部の痛みなど、陰嚢の不快感、など人によって訴えは様々です。排尿時の痛みや排尿障害を伴うこともあります。胃が痛ければ胃が痛いと自覚できますが、前立腺が痛くても前立腺が痛いとは自覚できないのだと思います。前立腺に慢性的に炎症が生じることで引き起こされます。明確な診断基準はなく、ほかに原因となるものがなければ慢性前立腺炎となります。長時間のデスクワークや自転車・バイクなどの機械的刺激が悪化要因とされています。血流の鬱滞が原因の一つです。症状が長く続くと治療対象となります。一度は抗生剤を試します。前立腺圧出法(肛門から指をいれて前立腺を押します)後の尿を検査することが有用との報告もあります。また前立腺圧出法そのものが治療となることもあります。次いで薬物治療です。竜胆瀉肝湯を中心として漢方治療を行います。