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性器ヘルペスの話

[2024.06.04]
ペニス表面の異常にも種々の原因があります。 梅毒、細菌感染による包皮炎、接触皮膚炎、性器ヘルペス、カンジダによる包皮炎といったところが鑑別になります。すべて治療が異なるので正確な診断が必要です。 性器ヘルペスとは、性感染症の一つで、男性では亀頭周囲、肛門周囲の皮膚や粘膜に浅い潰瘍や水疱を伴う病変として認識されます。ぴりぴりとした痛みを伴うことが多いです。女性では腟尿道周辺の粘膜や皮膚に同様に痛みをともなう病変が出現します。単純ヘルペスウイルスの感染が原因です。 病変部を綿棒でこすって抗原検査をすることで診断ができます。 抗ウイルス薬による治療で症状は消失して治癒しますが、体内にウイルスは潜んでいます。再活性化して水疱などの皮膚病変が再発することがあります。ヘルペスウイルス感染を根治するのは困難とされています。 頻回に再発する方にはPITという考え方の治療があります。Patient Initiated Therapy の略語で、痛みを自覚したら、患者さん自身の判断で抗ウイルス薬を内服してもらいます。PITにより早期治療ができます。 症状が出てからの受診ではPITはできません。症状のない間に受診して薬をもらっておいて、いつでも内服できるようにしておくということです。 年末年始や旅行に行くときなど、すぐに受診できる医療機関がない場合の備えにもなります。

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