梅毒診療2
[2025.03.03]
梅毒の発生率は近年増加しております。2015年より増加しており、2022年よりさらに増加しております。この2,3年は横ばいです。2010年ごろとの比較であ10倍以上に増えております。理由は確かなものは不明です。
当クリニックでも梅毒陽性の方が開業8月でそれなりに件数になりました。梅毒の特徴的な皮疹で来られる方は少数です。2次感染を伴っているので見た目だけでは識別は困難なことがあります。ヘルペスやカンジダなどと見た目のみで識別するのが困難ということです。よくわからないペニスの皮疹は梅毒も可能性も考えます。最近は梅毒の増加に合わせて考え方を変えており、ペニスに何らかの病変が出現している方には積極的に梅毒の採血をするようにしております。感染力は強く、性行為にて15-30%は感染するとされています。皮疹など病変が出現しないと気づきません。一旦皮疹が出ても消失しますので、気づかない間に進行していくことになります。その間に他人に感染を広げるのかもしれません。
幸いペニシリンがよく効きます。現状耐性菌はないとされており、治癒可能な病気です。感染の有無は採血で容易に判明します。不安がわずかでもあれば採血をすることを推奨します。