夜間頻尿について
[2024.10.09]
これから気温が下がっていきます。夜間頻尿は寒くなると悪化する方が多く、寒い時期のほうがよりこたえます。漢方薬の考え方を含めた治療を、各患者さんの症状に合わせて考えていきます。前立腺肥大の検査治療、過活動膀胱の検査治療がベースにありますが、そこに八味丸などを追加で使用します。夜間3回以上尿のために起きている方は夜間頻尿です。夜間頻尿について、各種検査、投薬などできます。
男性の場合は前立腺肥大の有無をまず確認します。超音波と尿流量検査をすることでだいたいその重症度がわかります。投薬で改善しない場合には手術も考えます。女性の場合は投薬のみになります。夜間頻尿は生活の質に直結します。いつでも相談にきてください。漢方を合わせて夜間頻尿治療を行っております。
夜間頻尿の方に、知っておいてほしいことがあります。。飲水量が多すぎないか?一度自分の尿量を測定してみてください。一日尿量が1500を超えるよう方は多尿です、多尿の方は必然的に頻尿になり薬は効きません。アルコール摂取は夜間多尿に直結します。アルコールを毎日飲む方の頻尿の治療はかなり困難です。減塩は有効です。高血圧治療ののガイドラインには一日6gとあります。これに倣えばよいかと思いますが、実際に6gはかなり厳しい制限かと思います。夜間頻尿だけならもう少し緩く考えてもよいです。血圧、糖尿病など持病をお持ちの方は、それらの治療をしっかりしておくことも重要です。昼間の適度な運動が夜間頻尿を減らす効果があることも認められております。