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泌尿器科の漢方診療

通常の診療で効果が不十分と思われている方からの相談をお待ちしています。保険診療ですので診察料と薬の料金を合わせて月に2000円から3000円程度です。漢方には副作用がないとは考えておりません。効きすぎて体調不良となる方もいます。初回は対面でもオンラインでも短期の処方になります。体調をみながら、副作用に注意しながら治療継続の可否を考えます。
下記以外の症状でもできる限り対応いたしますので相談ください。

男性の更年期障害

虚証では当帰芍薬散、実証では桂枝茯苓丸といった分け方からの薬剤の選択があります。次いで症状からの薬剤選択があります。イライラ、気鬱といった精神的な症状に対しては、桂枝加竜骨牡蛎湯。不眠には抑肝散。食欲不振、疲労倦怠感には補中益気湯といった選択です。ストレスと男性更年期の関連が指摘されており、精神的な症状を除去することが重要と考えています。当院は泌尿器科ですので、そこに男性ホルモンの補充やED治療薬をあわせて考えていきます。

前立腺がんホルモン治療中のホットフラッシュ

ホルモン治療を開始すると男性更年期の状態を人工的に作ったことになります。顔のほてりや上半身の熱感、発汗などのホットフラッシュは、前立腺がんホルモン療法中のかたが、よく訴える症状です。程度の差があれ、すべての方がホットフラッシュを自覚されます。QOLの低下を強く訴える方もあります。
抗うつ剤(パキシル)は有効との報告があり、ほかにいくつかの漢方治療が報告されております。桂枝茯苓丸から開始して、複数の漢方の選択枝があります。当院は漢方治療にてホットフラッシュに対応していきたいと考えております。

慢性前立腺炎 慢性骨盤痛症候群

泌尿器科と漢方診療を同時に行う当院ならでは強みのある領域です。治りにくい会陰部の痛みや違和感、下腹部の痛みといった症状に対して漢方治療を行います。血流の鬱滞を改善させることで症状を緩和させていきます。

慢性膀胱炎

慢性的に膀胱炎症状が持続する方や、何度も膀胱炎を繰り返す方がいます。抗生剤治療が効かない場合、膀胱機能や尿路結石、尿路上皮癌の有無、尿細菌検査など泌尿器科的な検査が必要となります。症状が遷延する場合が漢方治療の対象となります。猪苓湯が第一選択であり、四物湯を合わせて使うこともあります。放射線治療後に発症する膀胱炎にも有効という報告もあります。放射線治療後に関しては他によい治療もないので、試してみる価値があると考えています。不定愁訴的なもの、精神的な要因の場合もあり、その際には別の漢方があります。

夜間頻尿

夜間頻尿によるQOLの低下を訴える方はたくさんおられます。
まず泌尿器科的な検査、前立腺肥大症治療薬、過活動膀胱治療薬を試します。さらにミニリンメルトという尿の産生を一時的に止める作用の薬も使用できますが、効果の出ない方が一定数おられます。昼は頻尿でないことが多く、寝てからのほうが尿をたくさん作る体になっていると考えます。昼間は下肢のむくみとして水分がとられていて尿が少ないが、睡眠中は下肢のむくみが軽減して、その水分が尿の原料となる。軽度の貧血がそれを増強させる。これが漢方的な考え方です。五苓散でむくみをとり、補腎剤として八味地黄丸または牛車腎気丸を使用します。

性機能障害の治療として、

妊活目的で性行為そのものに、ストレスがかかりEDや射精障害に至るといった、精神的要因による性機能障害があります。漢方ではストレスや体調不良を除去して、性機能を改善させることを目指します。バイアグラとは全く異なるアプローチになります。マスターベーションでは普通に射精に至るが、性行為では射精に至らないといった方は、精神的要因である可能性が高いです。また男性不妊症についても有効とされる漢方があります。虚証では補中益気湯、実証では柴胡加竜骨牡蛎湯が選択されます。いずれも精子の運動性を上げるといわれています。しかし、漢方は補助的な存在であり、実際に精液検査での異常が指摘された方は専門の施設を紹介いたします。

がん治療などの補剤として

前立腺癌のホルモン治療を開始後、どうもしんどくて体調がすぐれない方。各種抗がん剤治療を受けられていて、常に倦怠感や食欲不振で悩まされている方。補気剤、補血剤といったもので体調の改善を目的とします。

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