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男性更年期障害の話

[2024.04.01]
若い男性で、左右同時に精巣癌になられた方がいました。癌を治すのが何より優先されますので、両側の精巣摘除が施行されました。当然ですが精巣の機能は根絶します。無精子症となり、男性ホルモンも無くなります。術後経過に問題なかったですが、なんとなくですが、元気のない方でした。患者さんからの希望ではなかったのですが、私から男性ホルモンの補充療法を推奨しました。 注射した直後から、<体に電気が走ったように元気になった。急に頭がはっきりした。仕事の効率が良くなった。>と明らかな差を自覚されました。診察時の表情は明るくなりました。 男性ホルモンがほとんどない状態からの補充ですので、著効しました。 これは顕著な例ですが、男性ホルモンが少ない状態が続くと、心身に不調を来すのです。筋肉量が減り脂肪が増えるので、ほかの疾患につながりますし、骨粗しょう症が進行します。 女性は閉経とともに女性ホルモンが急激に低下しそのタイミングで更年期の心身の不調が起こります。男性の場合は急激な変化はありませんが、加齢により少しずつ男性ホルモンが低下していき、肥満やストレスがホルモンの低下を加速させることがわかってきています。 もともとストレスを感じやすい方が、男性ホルモンの低下により心身の不調を自覚して、さらにストレスも増えて、、、このような悪循環が考えられます。全身がだるい、すぐに疲れる、眠れない、抑うつ症状がある、性欲が低下した、勃起しない、朝立ちの回数が少なくなった、筋力が低下した。このあたりの症状が複合的にでます。心療内科で抗うつ薬の処方をすでに受けている方もあります。 男性更年期を疑ったら、男性ホルモンを測定してみることです。保険診療でできます。 実際に男性ホルモンが低下している方では保険診療にてホルモン補充ができます。(2022年版LOH症候群の手引きを参考)男性ホルモンの低下がない場合には、自費診療でのホルモン補充となります。ほかにもグローミンという男性ホルモンの外用薬もあります。

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