尿路結石症外来の現状
[2024.08.31]
尿路結石は夏に増えます。気温が上がると汗をかき尿量が減ります。量が減っても尿へ出す毒素の量は同じなので、尿中の各物質の濃度が高くなります。この状態はシュウ酸や尿酸が結晶化しやすい状態なのです。
令和6年の夏は気温の高い日が多かったです。8月に入り尿路結石の患者さんの来院が連日ありました。40代から50代あたりの男性が一番多いですが、若年のかた、高齢の方、女性の受診も複数ありました。
<腰部または下腹部に左右のはっきりした強い痛み>を訴えられてきます。疝痛発作と呼びますが、特徴的な痛みです。一度経験した方は忘れることができない痛みになります。当クリニックでは、レントゲン検査とエコー検査を同時にすることで、結石がどの位置にあるか、大きさはどれくらいかを診断します。ただ、レントゲンでわからないこともよくあり、その際には近隣の施設と提携してCTを施行します。
まだまだ暑い日が続くようですので、飲水量を多めにして、尿路結石の予防に努めてください。過去に尿路結石の経験のある方は特に注意してください。
結石の診断がとなった場合は、まずは自然に排石することを期待して、投薬治療を始めます、一月たっても排石がない場合には手術を考える必要があります。治療終了後に尿中のシュウ酸や尿酸を測定することで尿路結石の再発リスクを検討することが可能です。
当クリニック院長は尿路結石については特に診療経験が豊富です。いつでも相談に来てください。診断について、手術について、再発予防についてなんでも相談ください。