インフルエンザおよびコロナのワクチンについて
[2024.09.16]
10月1日よりワクチン接種が開始となります。当院でもインフルエンザとコロナのワクチンを準備しました。
インフルエンザについては従来と変わったところはなさそうです。65歳以上の方および60~64歳で、心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能に障害があり、身の周りの生活を極度に制限される方が定期接種の対象です。それ以外の方は任意接種となります。定期接種と任意接種の違いですが、定期接種は伊丹市の補助があります。任意接種は補助がありません。伊丹市では定期接種は1500円です。任意接種は3500円です。12歳以下の方ではインフルエンザワクチンは通常2回接種が必要です。1回目と2回目の間隔は4週間です。小学校高学年からは当院で対応可能です。
コロナワクチンについては無料接種がなくなりました。今年からはインフルエンザとよく似た方法になります。インフルエンザと同様に65歳以上の方および60~64歳で、心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能に障害があり、身の周りの生活を極度に制限される方が定期接種(市の補助あり)の対象です。それ以外の方は任意接種(補助なし)です。定期接種の価格は3260円です。任意接種の価格は16500円です。コロナのワクチンはファイザー、モデルナといった従来のものに加えて第一三共、明治、塩野義といった日本の製薬会社からも供給されます。塩野義製薬のものはmRNAを使用していないワクチンです。明治のものはmRNAの自己増殖という新しい技術が使用されています。(レプリコンワクチン)
当クリニックはファイザーのものを採用しています。
コロナについては制度が変わっての初年度ですので、どのような展開になるのか全く読めません。今年の夏にもコロナの流行がありました。コロナは弱毒化しているといわれていますが、<ただの風邪>と呼ぶのには同意できません。今もしつこくて、強い症状がしばらく持続する<悪い風邪>で、時に重症化もあり、後遺症もあります。ワクチンの効果は完全ではなく、任意接種では価格も高く、かつ副作用もあります。
コロナワクチンについては、各個人の判断にゆだねることになります。特に任意接種については、各個人が十分に考えて決めていただきたいと思います。ワクチンを受けるのも、受けないのも個人の自由です。